PJCSお疲れさまでした。この度、ディアダイナという珍しい組み合わせの構築を使用し、PJCSでTOP4という高成績を残すことができたので記事を書くことにしました。
ただ正直自分的にこの構築は少し理想的な構築ではなく当日は運に助けられた部分もあり、今回この記事はひっそりと公開する形にします。とはいえ、PJCS top4というのは間違いなく胸を張れる結果であり、変な謙遜はせずに自信をもって世界大会に臨みたいと思います。
なお今回ですが、ポケモンの個別解説は省いています。疲れた+構築経緯とポイントを押さえれば大体伝えたいことは伝えられる、と考え省略しました。ご了承いただけると幸いです(__)
ひかえめほぼCS(最速ボルト抜きで余りをほんの少しH振り)
ひかえめCS
おだやかHD(おいかぜ下最速エレキ抜き余りHD)
いじっぱりAS
いじっぱりAS
ずぶといH252B156D100(耐久指数最大、明確な仮想敵は無し)
構築作成の流れ
禁止伝説ポケモンを色々と考察している中で、珠ムゲンダイナが強そうだと考えました。ダイナが強いと考えた主要な理由が「一般枠への打点」です。
チョッキじゃなければダイマワンパン、辺りはワンパンできないとはいえ8~9割ほど入る、にヘドロばくだん、にも毒技ドラゴン技が一貫します。
ダイマポケモンへの高い打点という点で比較対象なるのが、やはりザシアンです。ざっくり比較すると、
ムゲンダイナのメリット
・環境のダイジェットアタッカー全般をワンパンできる。(きょじゅうざんでは倒せない相手もダイマックスほうでは縛れるパターンが多い)
・威嚇が効かないのでガエン引きされても上記のダメージが落ちない。
・エレキネットやしおふきが半減。
デメリット
・珠ダメもありザシアンに比べると耐久力は低め
・対白バドの性能が低い。
・チョッキカイオーガにはさすがに全然ダメージが入らなく、きょじゅうざんの方が入る。
・雨下でザシアンへダメージが出せない。
・ダイジェットが等倍
総合的にみた結果、ムゲンダイナはザシアンに並ぶレベルで高いスペックを持つポケモンだと判断しました。どちらも地面が弱点だったりきょじゅうざんを一発は耐えることができたりと、そもそも近い性能を持つポケモンだと考えました。本番はザシアンががっつりメタられそうなのもあり、ムゲンダイナを軸に組むことを決めました。
次にもう一体の禁伝を考えます。条件としては
・ムゲンダイナが厳しい白バドに強い。
・打点が薄いカイオーガに弱くなく、しっかり削れる。
・ダイナが強いとはいえない黒バドやイベルタルに弱すぎない。
・ザシアンに弱すぎない。
この条件を満たせるポケモンを考えた結果、を選びました。「かみなり」を持たせることで、カイオーガにもなかなかの打点を叩き込めます。
ちなみに最初はザシアンと組むことも考えていましたが、禁伝がどちらもダイマックスできないのが色々と窮屈で諦めました。
この2体の共通点が「地面が一貫している」「特殊高火力アタッカー」「そんなに素早さが高くない」ということです。よくあるようなガオガエンを絡めたサイクルをしようにも上からダイアースを撃たれるだけで弱点を突かれながらとくぼうを上げられるので厳しいです。そのため「おいかぜ」を使うことで上からぼこぼこ殴り倒す構築にすることを決めました。
おいかぜ役ですが、アンコール持ちのエルフーンを選びました。おいかぜ構築は対黒バドやエルフーンでトリックルームするしないの択になるのがしょうもないと思っていて、その択感をなんとか消化したいと考えた結果、HDアンコール型だと強気においかぜが押せると考えました。使ってみた結果、そもそも相手の技を固定できるのがとても強かったのでそのまま採用に至りました。
次に、ダイマックス砲などが効くとはいえ相手のランドがきつそうなのと、ディアダイナと特殊に寄っていることから4匹目にはランドに打点がある物理アタッカーを入れようと考えました。結果、条件を満たしていて守る貫通がおいかぜ構築と相性が良い水ウーラオスを採用しました。
使ってみた感じこの4体で上から殴りまくるのがパワーも安定感もあり強かったので、基本選出として固めて良いと判断しました。先発後発は相手を見ていい感じに決めます。
この4体で厳しかったのが
・グラザシ
・パルバド
・ルナグラ
あたりでした。特に環境トップのひとつといえるグラザシがこのままでは厳しかったので、残りの枠を使って対策する必要がありました。
対グラザシについて考えた結果まず決めたのが、ディアルガを選出しないことです。ディアルガというポケモンがリザードン、グラードン、ザシアンにフリーで行動されると致命傷ともいえるような痛手を食らってしまうので、ダイマックスエースとして動かすのは合理的でないと思いました。使おうと考えていたディアルガがフルアタのダイマ前提の型なのもあり、ダイマしないなら選出しない方が良いと考えました。
など色々考えながら試行錯誤した結果、威嚇+ダイジェットが対グラザシで有効だと考えました。威嚇でグラードンやザシアンの脅威を抑えつつダイジェットをウーラオスやムゲンダイナに乗せることで相手のザシアンやリザードンをいい感じに縛っていけるようになります。
威嚇ダイジェットですが、採用率の高いランドロスではなくボーマンダを選びました。というのも、ムゲンダイナとリザードンが対面した際にPJCSというレベルの高い舞台で、縛られているリザードンをフリーで動かしてくる人はいない(守るかザシアンやロンゲで受けに来る)と思い、本番は最初の対面については無視することを考えていました。ただしそれで動かされた場合にランドロスだとゴクエンでワンパンされるのでやばいのですが、ボーマンダなら晴れ珠ドラグーン高乱数以外は耐えるので最低限の行動保証があり、偉いと考えました。ランドロスはレジエレキに強いという強みがありますが、今回はリンヤパの並びに特化して考えていたので特に気にしませんでした。(ランドだとロンゲのでんじはが無効になるのでメリットもあります。)
さすがに特殊ドラゴン3体はバランスが悪いと考え物理型、威嚇やこわいかお、がんせきふうじをケアできるしろいハーブを持たせたボーマンダに至りました。(ちなみにディアルガにわざわざ特性パッチを使いたくなくて、じしんを撃つランドロスの採用を何とかして避けようとしたという裏話があったりもします)
ここまでで一番重いのがルナグラでしたが、日本人の傾向からして使用者は少ないと思い切っていいと判断、次に重いと考えていた白バドパルキアの対策を厚くすることにしました。ディアルガがパルバドには有利とはいえ、構築全体としては氷技やドラゴン技の通りが良く、トリルを張られてディアルガのダイマを枯らされると厳しいです。そのためラスト一枠には対パルバドで選出するポケモンを採用することにしました。
こちらも色々と考えましたが、ぼうじんゴーグル持ちのブラッキーを選びました。バクアでパルキアに対してトリルターンしのぎ、いかりのこなねこだまし無効のちょうはつでそもそもトリルを張らせない、タイプ一致イカサマでバドを大きく削れる、と対白バドパルキアで強い要素に溢れています。ダイスチルやダイアースで耐久を底上げしながらブラッキーで色々妨害していれば、よほどのことが無い限りは負けないと考えました。
結果的に、切るつもりだったルナグラにも強めなポケモンになりラッキーでした。(結局本番はそこそこいたみたいですが自分は当たりませんでした。)
完成!
ポイント
・構築全体としてすばやさに性格補正をかけていない理由は、おいかぜでサポートするので何とかなると考えたためです。ダイマックスほうをはじめ、火力に性格補正を掛けないと仮想敵に対してのダメージが確定から乱数になったりして、ダメージ量はシビアな世界でした。
・ディアルガのたつじんのおびは、大体のザシアンを一発で倒せるようにすることが最大の理由です。元々いのちのたまのつもりでしたがムゲンダイナに取られていたので妥協しました。珠ダメでHPが削れていかないのが以外と好感触でした。
・エルフーンはHDに振ることで対黒バドで安心して動かせるようになっています。あたりの誰が持っているか分からないタスキをまとめて剥がしたかったので、攻撃技は全体技のマジカルシャインを選択しました。
・ボーマンダの技構成
ダブルウイング→採用理由であり、タイプ一致のダイジェットはシンプルに強いです。コモル―から進化して空を飛びたそうにしていたので最初はそらをとぶにしていましたが、タスキフシギバナを貫けると考えて変更しました。
ほのおのキバ→晴れ下でザシアンをワンパンするための採用です。H252振りザシアンへの晴れダイバーンはようきだと乱数ですがいじっぱりなら確定になります。
かわらわり→ダイナックルで隣のウーラオスを強化するのが強いと思い採用しました。この技が無いとダイマトドンをごり押せなかったりしてきついです。
ドラゴンクロー→ダイドラグーンで相手のグラードンやザシアンの火力を落としたい場面が多かったので採用しています。
守りたい場面は多かったものの、どの技も切れなかったです。
選出
立ち回りは省略しますが基本的な選出だけ載せておきます。
対グラザシ
対ザシオーガ
or
対黒バドザシ
対イベザシ
対白バドパルキア
対グラホウオウ
きつい相手
本当に無理です。構築を作った段階で気づいていましたが、環境にそんなにいなかったので諦めました。本番では予選で一度当たってでんじはを避けたりもしましたがそれでも無理でした。一度しかマッチングしなくて良かったです。
・おいかぜ+ダイアース黒バド
対黒バドは大体で投げておいかぜ+ディアダイマ、相手がトリルやすりかえなどおいかぜ以外の行動をしてきた場合はアンコールでおいかぜ張らせず上から殴り倒して勝ち、黒バドがダイマしてこなければダイドラグーンでアクジェ圏内に入れて色々有利で勝ち、というプランで戦うのですが、上からダイアースを撃ってくる型だと相当きついです(珠ならなおさら)。これはさすがに数は少ないと思っていて、本番も当たらなくて良かったです。
・リリバ壁ロンゲ+オーガ
これも練習段階で気づいていましたが数が少ないので切りました。基本的に対壁オーガはロンゲをディアルガでワンパンして数的有利をとりながら立ち回るのですが、それを耐えられると相当きつくなります。これも予選で当たってしまいましたが一度だけで良かったです。
・壁+チョッキオーガ
この構築の最大の欠陥です。大会前はディアルガで隣を倒しまくりながらオーガのダイマックスを枯らしてインファイトで倒せばいけると考えていました(実際ランクバトルだとまあまあ勝てた)が、上手い人相手だと壁やサイクルで残数を取れなかったりオーガのダイマックスをしっかりずらされたりして勝てないことが終わってから発覚しました。環境の中心といえる壁オーガに不利であるというのが、冒頭で「理想的でない」と述べた最大の理由です。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました!全体的に粗削りな部分はありましたがパワーが高く悪くない構築に仕上がったと思います。本当は決勝トーナメント直前にswitchを紛失したこととかもっと色々書こうと思ってたのですが、モチベが上がらなかったのでまたいつかの機会に書きます!
ありがとうございました(__)